第77章 QUEUEクラスを使う


今回はQUEUEクラスを使ったプログラミングをします。 QUEUEは、データを最後に追加し、最初から取得します。 これだけではあまり使い道はありません。 また、反復子は使えません。



データを追加するにはpushメンバ関数を使います。

先頭の要素を取得するにはfrontメンバ関数を使います。 先頭要素を削除するにはpopメンバ関数を使います。

では、簡単なプログラムを見てみましょう。

整数値をどんどん入力していきます。 これをpushメンバ関数で追加していきます。 データを入れ終わったら、eと入力します。 すると、入力順に数値が表示されます。 これには、frontメンバ関数で、先頭要素を取得し、表示し終わったら 先頭要素を削除します。

また、先頭要素を取得して、表示します。 そして、先頭要素を削除します。 この繰り返しです。何回繰り返すかというと、sizeメンバ関数で取得した 数だけ繰り返せば良いのです。

// queue.cpp

#include <iostream>
#include <queue>

#include <float.h>

using namespace std;


int main()
{
    queue<int>  qu;
    char data[64];
    int i, j, ndata;

    while (1) {
        cout << "整数データ(eで終了)---";
        cin >> data;
        if (strcmp(data, "e") == 0)
            break;
        ndata = atoi(data);
        qu.push(ndata);
    }

    j = (int)qu.size();
    for (i = 0; i < j; i++) {
        cout << qu.front() << endl;
        qu.pop();
    }
    return 0;
}
では、実行結果を見てみましょう。

今回は簡単でした。他の使い道を考えてみてください。


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Update Feb/18/2004 By Y.Kumei
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