第61章 標準ライブラリを使う


さて、前章まではいわゆるC++の古典的(?)ライブラリを使用してきましたが、 この章ではいわゆる標準ライブラリの使い方を解説します。



と、言ってもプログラムの書き方はほとんど同じです。

.netで#include <iostream.h>とすると

warning C4995: '_OLD_IOSTREAMS_ARE_DEPRECATED': 名前が避けられた #pragma として記述されています。
というワーニングが出たと思います。 このワーニングを避けるには
#pragma warning(disable : 4995)
をプログラムの最初の方に書いておきます。これでワーニングが出なくなりますが 将来サポートされないプログラムでは不安ですね。

そこで、標準ライブラリでは次のような書き方をします。

#include <iostream>
「.h」がとれただけじゃないか!! と思われるかもしれませんが、これでプログラムを書くと・・・
// 間違ったプログラム

#include <iostream>

int main()
{
    cout << "test" << endl;
    
    return 0;
}
エラーが山のように出てきます。これは、次のように修正する必要があります。
//正しいが面倒くさい

#include <iostream>

int main()
{
    std::cout << "test" << std::endl;
    
    return 0;
}
これで、エラーもワーニングもなくなったと思いますが、面倒くさいですね。

// newcpp.cpp

#include <iostream>
using namespace std;

int main()
{
    cout << "test" << endl;
    
    return 0;
}
これで、本文の方は今まで通りとなります。

さて、古いバージョンのものも使う必要があり、両方を使い分けたい というような場合は、次のような書き方も可能でしょうか。

// newcpp.cpp

//#define MYOLD

#ifndef MYOLD
#include <iostream>
using namespace std;
#endif

#ifdef MYOLD
#include <iostream.h>
#pragma warning(disable : 4995)
#endif


int main()
{
	cout << "test" << endl;
	
	return 0;
}
古いライブラリを使用したいときは#define MYOLDのコメントアウトをはずします。

ま、いろいろな方法が考えられますね。


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Update Jun/25/2002 By Y.Kumei
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